これまで上さんとは、
ランチやディナーにはよく出かけていたけれど、
実は「カラオケ」に二人で行くのは、今回が初めてだった。
夕食を終えて、夜の風に当たりながら少し散歩。
部屋に戻り、軽くお風呂に入ってから、あとはゆっくり寝るだけ――
そんな、いつもの流れになるはずだった。
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ところが、お風呂を出たところで、
ふと「カラオケルーム」の看板が目に入った。
「どうしようか……一応、聞いてみるか」
軽い気持ちで、上さんに声をかけてみた。
「カラオケがあるみたいだけど、行ってみる?」
「行く」
まさかの即答だった。
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さっそくフロントに確認すると、
「準備ができ次第、お部屋にお迎えに参ります」とのこと。
期待に胸を膨らませて、専用ルームへと向かった。

ハイボールとワインをオーダーして、いよいよ開演。
少し酔っているせいか、リモコンのタッチパネルの反応が、
どうにももどかしい。
それでも、まさかこの歳になって上さんと
「残酷な天使のテーゼ」をデュエットすることになるとは、
夢にも思っていなかった。
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最後は、やしきたかじんの「東京」を。
時間にすれば、わずか一時間足らず。
けれど、笑いの中であっという間に過ぎた、
とても濃密で楽しい時間だった。
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喉を使い、脳を使い、たくさん笑った夜。
これで少しは、
ボケ防止になっただろうか(笑)。
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