― お稲荷さんの鳥居が倒壊寸前 ―
自宅に鳥居がある。
上さんの実家だ。
鳥居の赤色が、経年劣化でかなり傷んでしまった。
再塗装のため、ブラシで表面を整えていた。
――揺れるな。
前後に軽く押すだけで動く。
根本のコーキングを外して様子を見ると、
なんてことでしょう。
直径15cmほどの木が、半分ほどしか残っていない。
かなり虫食いが進んでいる。
強風が吹けば、倒壊してもおかしくない。
そんな状態だった。
7〜8年前にも同じことがあり、
そのときは基礎から作り直した。
それでも、今回また同じ状況。
少し残念な気持ちになる。
さて、どうするか。
早速、家族会議。
御神酒とお米、塩を供え、
これまでの感謝を込めて手を合わせた。
本来であれば、
神社関係の方に相談するのがよいのかもしれません。
それでも今回は、
自分たちなりの形で、
お別れをすることにしました。
ちょうど息子が、バイクの整備で来ていた。
手伝ってもらい、作業はあっという間に進んだ。
チェンソーのおかげで、後処理もすぐ終わる。
やっぱり道具は大事だ。
祠もかなり傷んでいる。
こちらも早めに手を入れようと、家族で決めた。
天気のいい日で、作業は一日で終了。
鳥居を外したのは、ただの作業ではなかった。
業者にお願いすれば、
きれいに整えることもできたと思います。
でも、息子と一緒に手を動かしながら、
この土地をどうしていくのか。
この家をどう守っていくのか。
言葉にはしなかったが、
その答えの一つを、静かに共有できた気がする。
とても、いい一日だった。
何か感じてくれたと思う。
――いや、思いたい、かな。
これからも、お稲荷さん。
家族みんなをよろしくお願いします。
合掌
⸻
PS.
作業当日の深夜、強風と大雨。
台風並みの荒れた天気だった。
もし気づかなかったら、
倒壊していたかもしれない。
いやー、よかった。
本当に、よかった。
合掌



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